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Q&A

◆Q:手術に替わる痔の新しい注射療法と、その治療が可能な肛門科の専門医について知りたいのですが?

A;
これまでのイボ痔(内痔核)の注射療法剤は外に出てくる痔に対しては効果が不十分で、手術で切るよりほかありませんでした。そんな痔にも効果があり、副作用もほとんどみられない中国の注射薬『消痔霊』を改良したものが『ジオン』で、痔を硬くして粘膜に固定させる治療法です。出血や痛みはほとんどなく、外来でもできます。ただ、特殊な注射法で、さじ加減が難しいため肛門領域に精通し、講習会を受講した専門医師に限られます。肛門科の専門医は学会で定められた実績と業績をクリアしていることが必須条件で、指導医は専門医を育てる立場にあります。大分県内の肛門部門専門医は5人います。(日本大腸肛門病学会ホームページ「市民の方へ」参照)
◆Q: 痔からガンになることがありますか?
A;
それはありませんが肛門にもガンはできます。肛門には様々な種類のガンができますが、ほとんどが進行ガンとして見つかり、人工肛門がさけられません。当院でも昨年一年間で3人見つかり、2名が女性でした。肛門ガンの早期には排便時のきれいな出血以外の症状は無く、痔と考えがちです。進行したものでも大きなイボ痔と間違われます。肛門のすぐ奥というのは実は最も見えにくい部分で、診察でも痔として見逃されやすく大腸内視鏡やCTも役にたちません。熟練した肛門科医の指と目だけが頼りという難しい代物です。出血に気づいたり、検診で便検査陽性の場合、大腸検査はもちろんですが、できれば一度は肛門科専門医にお尻を診てもらうことをおすすめします。
◆Q:日帰り手術について教えて下さい?
A:
『日帰り手術』とは手術をしたその日に帰宅して自宅で静養し、翌日から軽い仕事なら続けるというものです。『日帰り』ということで軽く考えがちですがむしろ入院の場合以上に高度な技能や麻酔の技術が要求されます。手術後は週一回、一ヶ月の通院ですが稀に出血で入院が必要になる場合もありますので病院との連携は重要です。痔の程度や自宅までの距離、お仕事の内容によっては日帰り手術がむかない方もいます。実際に体験された方や医療関係の方のお話を参考にされ相談されると良いでしょう。最近では半導体レーザーも導入され、傷も浅く痛みも軽くなっています。
◆排便時に紙に血が!痔があるんでしょうか!?
  市販の軟膏を塗っておけばよいでしょうか ?

*症状から、大まかに痔の種類が分かります
日本人のかかる病気のうちで痔は虫歯に次ぎ第二位を占め、痔の悪化は時と場所を選びません。大事な会議の最中、出張中、ゴルフの最中、引っ越し、試合の前日、飲んだ翌日、長距離運転、法事などです。痔は大きく 1)イボ痔 2)切れ痔 3)穴痔 の3種類に分けられます。症状としては肛門が 腫れた、痛い、出血する、何か触れる、汁がでた、違和感が続く、便がすっきり出ない(排便については次号)・・などが多く、その組み合わせである程度あなたの痔の種類の予想がつきます。ただ、我慢していれば治っていくもの、なかなか治らないもの、ほっておくと次第にひどくなるもの、はては悪性が隠れているものなど様々ですので注意が必要です。

*痔の種類と症状およびその経過を知ろう!
1. イボ痔(内外痔核):一番多い痔で、痔の代名詞的存在です。一般的には直腸と肛門の境目にまたがってできた小さな血管の袋の 集まりで、肛門からはみ出てくるもの、外からは見えないものなど様々です。大きさが限界を超えると出血しやすくなり、一般的には痛くありません。お薬で症状は押さえられますが治ることはなくジワ?ッとすすみます。時に肛門のふちが突然腫れて痛むものもありますが温めれば日とともに軽くなります。但し、肛門の横が腫れて盛り上がり、熱をもってズキズキ痛み、逆に次第に痛みが増す場合は痔ろうのおできが考えられ、冷やして早めに切開してもらいます。
2. 切れ痔(裂肛):どちらかというと女性に多い痔です。便秘で固い便を無理矢理出したときになりやすいですが、下痢でも切れます。いかにも切れたような痛みに出血を伴います。絆創膏をはるわけにもいかず、毎日使うところで治りが悪く、トイレが怖いという方もみかけます。便通の改善と局所療法を同時に行なわねばなかなか軽快せず、繰り返す方も多いようです。イボ痔の首根っこが切れたものは激しい痛みが続き、薬では治りません。
3. 穴痔(痔ろう):一般的には直腸と肛門の境目のくぼみからバイキンが入ってできたオデキが破れて肛門の外と通じるトンネルとなったものです。腫れができたり消えたり、汁がついたりします。基本的には手術が必要で、でも手術した後に何割かの再発があり、しかも長い間ほっておくとガンになることがあるというイヤな痔です。

◆イボ痔がガンになることは?
まずありません。しかし、頻度は低いですが肛門ガンのしこりや直腸ガンの出血をイボ痔と誤診されてしまうことが往々にしてあります。そして残念ながら、進行した場合、手術は人工肛門がさけられません。肛門からの出血は必ず検査で出血源を確認する必要があります。
◆Q:手術に替わる痔の新しい注射療法と、その治療が可能な肛門科の専門医について知りたいのですが?
A;
これまでのイボ痔(内痔核)の注射療法剤は外に出てくる痔に対しては効果が不十分で、手術で切るよりほかありませんでした。そんな痔にも効果があり、副作用もほとんどみられない中国の注射薬『消痔霊』を改良したものが『ジオン』で、痔を硬くして粘膜に固定させる治療法です。出血や痛みはほとんどなく、外来でもできます。ただ、特殊な注射法で、さじ加減が難しいため肛門領域に精通し、講習会を受講した専門医師に限られます。肛門科の専門医は学会で定められた実績と業績をクリアしていることが必須条件で、指導医は専門医を育てる立場にあります。大分県内の専門医は15人、指導医は一人います。
誰が専門医かは『日本大腸肛門病学会』のホームページhttp://www.coloproctology.gr.jp/の「市民の方へ」で簡単に閲覧できます。参考にどうぞ。
◆Q:痔の手術を日帰りで受けたいのですが痛くはないのですか?危なくないですか?
A:『日帰り』ということで安易に考えられがちですが、入院と同じくらい家庭での自己管理や注意は必要です。また、手術する側の医師には入院の場合以上に経験と手術技術や確かな麻酔の技能等のノウハウが要求されます。合併症として大きなものは痛みと出血です。痛みの感じ方は人それぞれで違いますが痛みのコントロールは手術の際も、また、手術のあとも最も重要なポイントで各肛門科医が心を砕く部分です。手術後は一般的には週一回、約一ヶ月の通院が必要です。極めて稀にですが無理をされると出血(晩期出血と言われます)で入院が必要になる場合もあり得ますので病院との連携は重要です。痔の程度や持病の有無、自宅までの距離、お仕事の内容によっては日帰り手術がむかない方もあります。実際に体験された方や医療関係の方のお話も参考にされて相談されると良いでしょう。
Q:痔が悪いのですが、恥ずかしいので女性の肛門専門医に診てもらいたいのですが?
A:
 残念ながら困難です。現在大分県には日本大腸肛門病学会が正規に認定した女性の専門医も、また、きちんと修練を積んで痔の手術ができる女医さんも居りません。肛門科は外科の中でもとくに専門性が強い分野で、一人前になるのに10年かかり、加えて外科医を経て肛門科にすすむ関係上、専門の女医さんが極めて稀な科です。お気持ちはよく分かりますが正規の女性の肛門系専門医は全国で3名しかおらず、しかも全員が東京に居るという状況です。無論、古くからの外科の先生の中にも上手な方はおられますが、女医さんはおりません。本当の肛門専門女医が望まれる次第です。学会認定の肛門系専門医は大分県全体で5名、大分市医師会には一名で全て男性です。専門医か否かの確認は日本大腸肛門病学会事務局(03-3762-4151)で可能ですし当院のHPでも閲覧できます。
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