日帰り痔の治療
事情で入院が出来ず日帰り手術を受けたいのですが
(Day Surgery)とは手術を病院で行い、文字通りその日に帰宅して自宅で静養し、翌日から休まずに仕事を続けるという手術法です。子供が小さくて手が離せないお母さんや自営業の方、入院に抵抗のあるOLの方などがよく利用されます。
ただ、『日帰り』ということで簡単に思われがちですがむしろ入院手術の場合以上に高度な技術が要求されます。執刀医師が手術手技や麻酔に熟達していることはもちろん、手術後の痛みを和らげる方策が確立されていること、安全のために外科や心臓内科などが待機する施設を準備できることなども重要なポイントで、実際に体験された方や医療関係の方のお話、年間の外来手術件数などを参考にされれば間違いありません。
最近では新しい半導体レーザーなども導入され、傷も浅いため痛みも軽く治りが早く、小さな痔の場合、蒸発させてしまうことも可能になっています。 また、特殊な色素だけに反応することを利用して、イボ痔をより効率よく縮小もできます。 費用的にもこれまでと変わりません。
対象となる方
軽症~中等度までの痔疾患の方に向いています。日帰り手術では、手術をしたその日にトイレ、食事や自力歩行ができる方が対象です。 他に心臓病や糖尿病・高血圧・肝臓病・腎臓病などの合併症がなく、かつ大分市もしくはその近郊にお住まいであることも条件になります。ただ、遠くても安全性が確保出来る場合は行います。
メリット
- 日常生活を中断せずにすみます
- 自宅で休めますので入院のわずらわしさがありません。
- 費用が入院より安く済みます。
実際の流れについて
- 外来受診・診察・検査
医師より日帰り手術の説明。 - 手術当日 指定時刻にご来院いただき、準備を行い、麻酔を受けます
- 手術手術時間は手術内容や病気の程度によって異なりますが、およそ15~30分で終わり、手術中の痛みはなく音楽を聴きながらリラックスした雰囲気のもとで行われます。これまで11年間で千数百例の手術が行われて参りましたが手術中の事故やトラブルは皆無です。
- 手術後は病室にて休養し、回復を待ちます。
- 麻酔がとれてから帰宅前に再度診察を受け、出血の有無などをチェックします。その後、自宅での生活注意、緊急の連絡先、受診方法などが説明され処方箋を受け取って帰宅します。以後の診察はとくに問題が無いかぎり週1回で、約1ヶ月程度の通院になります。
当院での痔の治療(日帰り治療・入院治療)
「痔の治療を受けたら痛みや出血がひどくて死ぬ思いをした」「しばらくよかったがすぐ再発した」「手術をしても治らない」などの痔の病気は治療しても治らないという誤った風潮が強くすべて手術が必要で痛くて大変だと思われている方が多いようです。
最近は、早い時期であれば手術することもなく、通院で手軽に病状の進行をくいとめられます。手術が必要な方も、格段に進歩した手術法で、楽に、早く、よりきれいに治るようになりましたので心配することなく根治手術がうけられます。
治療はできるだけ通院とし、手術が必要なときもなるべく外来手術を行います。しかし入院が必要な方や入院を希望される方には、アルメイダ病院や他の提携病院をご紹介し、当院より出張して手術を行いますのでご相談ください。
- 日帰り痔(いぼ痔)の手術 (結紮切除術)
- 日帰り切れ痔の手術(内括約筋側方切開、裂肛切除術)
- 日帰り痔瘻(あな痔)根治術(シートン法、layopen)
- 日帰り肛門形成術(狭い肛門に対する修復)
- 日帰り直腸脱手術(直腸粘膜のたるみの軽減)
- 硬化療法(痔を硬めます)
- ゴム輪結紮(ゴム輪で痔をくくるものです)
- 半導体レーザー焼灼(特殊色素併用による選択的焼灼)
- 赤外線凝固(赤外線で痔を固めます)
- 消痔霊注射(中国の注射療法です)